子供の頃、親の職場経由で、安い温泉保養所に泊まりに行ってました。
北海道だし公務員だしで、かなりリーズナブルな施設でした。だから経営もそれなりに厳しかったのかもしれません。
北海道は食は何もかもそれなりにおいしいと言われます。
そこの食事も、とてもおいしかったことを覚えています、夕食は。
問題は朝食でした。
焼き魚にお味噌汁に、とごく一般的なメニューだったのですが
とにかくごはんが・・・。
ごはんが何ともいえない臭気をはなっていたのです。
くさっているとかはないのでしょうが、とにかくくさかった。
一口二口は我慢して食べるけれど、それ以上はどうしても箸がすすまず、
ほとんど食べられなかったような記憶があります。
親に話しても『ふ~ん』みたいな感じで、ほとんど相手にされませんでしたね。
そこから数年経過すると、普通においしいごはんが提供されるようになっていました。
そこで改めて親に昔のことを話してみると
「あの頃は標準米というか安いお米を使ってたんじゃない?ほら、ノウリン何号とかさ☝。今はもうさすがにそれじゃ泊り客も来ないだろうから、やめたんじゃない?」
と、かなりテキトーぽいことを言われましたが、まぁ私もどうでもよかったので
そんなもんかね?くらいに思っておりました。
それから40年。
古古古米が脚光を浴びることになりましたね。
私はそんなものを買うくらいならパン、うどん、そばを食べるつもりだったので
米について真剣には悩んでませんでした。
そんな中、ユーチューブで刑務所経験のある方が古古米の話をしていましてね、こんなようなことを話されていました。
服役当時は毎日麦飯だったが、正月は古古米が出される。それが臭くて・・・。
周りの人達と『麦飯の方がうまいよね』と言いあっていました。あれは家畜の食うものですよ。
ん?くさい?
はっ!!
その話を聞いた瞬間、私の脳裏に40年前の温泉施設の朝食風景が突然よみがえったのです。(←ちと大袈裟か)
あのお米、ただ安いとかではなく、古古古まではいかないけど、それなりに古いお米だったのではなかろうか?
今となっては検証のしようもありませんが、なんかそうだんじゃないのかな~と
ひっそり思う今日このごろでした。