バレエファンの友人と、バレエ公演を鑑賞してきました。
バレエ公演は主に
・全幕物・・・演劇のようにストーリー全体を上演する
・ガラ公演・・・バレエの見どころとされる男女ペアの踊りのみをいくつも集めたもの
に分けられます。
今回我々が観てきたのは全幕『眠れる森の美女』。演者は東京バレエ団。国内上位に属するバレエ団です。
でも、これだけだったら、観に行きませんでした。
ではなぜ今回足を運んだのか?
それはですね、
°˖✧◝✧˖°永久メイ様°˖✧✧˖° がゲストとしてご出演なさるからですっ!!
『へ?誰・・・?』
と思われた方がほとんどだと思います。
ざっとご説明いたしましょう。
永久メイ
ロシアのマリンスキーバレエ団でソリストとして活躍する彼女は若干24歳。
モナコのバレエ学校在学中にスカウトされ、卒業と同時にロシアに渡り、すぐマリンスキーに入団→ほどなくソリスト昇格
というすごい方なのです。
クォーターでして、写真でみる彼女は『そういえば若干外国人ぽいかな』という印象。ですがですが
舞台に出てきた彼女、もう周りの日本人ダンサーとは明らかにプロポーションが違うし・・・(顔の横幅が特に違った)
外見もそうなんですけど、踊りも違った。明らかに違いました。
・繊細
・1つ1つのポーズが綺麗
・でも流れるような動き
・軽やか
・へんな癖ない
・媚びた感じがない(自然体の愛らしさ)
これはスゴい!!
1幕が終わり、ふと隣の友人に目をやると・・・
こんな状況になっていました。
「か、カワイイ・・・」
と寝言のようにつぶやいてました。
いえ、細か~いところをいうと、3回転ピルエットを回り切れずに落ちる場面が2度ほどあったのですが、それも
『ドスーン落ちましたぁ』
ではなく、わからせないような感じにまとめていて、そういうのもスゲーと(一応あれこれ見てるので無駄にチェックしてしまう)
とにかくすごかった。可愛かった。
お姫様か妖精がそこにいる、といった感じ。
バレリーナになるために生まれてきた人でした。
メイ様にハートをぶち抜かれた友人は、
「私、今まで他のダンサーが好きだったんだけど、私ランキングの第一位にメイちゃんが躍り出た」
と、言ってましたね。よかったよかった。
今丁度、ダンサーとして見頃(?)だったのも心を揺さぶられた要因だったのだと思います。
これがもっと経験を重ねた10年後とかだと、重鎮感が出てしまい、きっと今とは違った印象だったでしょう。円熟のオーロラ・・・とかね。
ジゼルもオーロラもみんな10代の少女。今の若いメイちゃんだからこそ、ばっちりはまっているのでしょう。
そう、なんだかんだ言ってその役に違和感なく馴染める時期って、残酷だけどやっぱりある。
昔むかし、バレエ界の大重鎮の舞台を母と観に行ったことがありました。
そのバレリーナさんは当時で既に大重鎮だったので、技術的にはどうかな?というところがあったのですが
『一応生きて動いている状態を見ておくのも意義あるよね』
ということで、歴史の生き証人となるべく、劇場に足を運んだのです。
終演後・・・
無言で顔を見合わせる生き証人2名。
劇場を遠く離れてから
「全盛期を見たかったね・・・」
とつぶやいた・・・という経験があるのです。
今の登り盛りのメイさんを生で見ておいて、本当によかったと思います。